第二十五番
宝池山
法然寺供養塔
名張市黒田の通称・愛宕山の麓に法然寺がある。かつて伊賀国の浄土宗布教の拠点であったと考えられるこの寺院は、江戸時代には規模を縮小し、榮林寺の末寺となった。この寺院が全国的に知られるのは、法然上人のお骨を納めたとされる「法然寺供養塔」があることによる。この石塔は、六面石幢に相輪がのる特異な形式で、南北朝時代の至徳元年(1384)に建てられたものである。また、本尊の阿弥陀如来立像は、平安後期に一木造で彫られたものである。法然上人の消息(手紙)で知られる「黒田の聖人」ゆかりの地ともされ、浄土宗が諸国へ広まった歴史を感じとることのできる場所である。
法然上人伊賀霊場チャンネル
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