浄土宗伊賀霊場めぐり

第九番

里用山

長泉寺

現在長泉寺には2体の阿弥陀仏をおまつりしている。その由来は明和七年(1770)勧進帳として写された資料に略縁起が記され、今ある地よりも西300mの所に七堂伽藍の石嶺山弥勒寺が存在したとのこと。平成25年に修繕した際、阿弥陀仏の体内や仏像そのものを調べてもらったところ頭部は平安時代、胴体は江戸時代のものだと鑑定された。江戸時代の初期、寛永四年(1627)に僧万悦が長泉寺を再興した時期と一致する。天正の乱より四十六年後のことである。
長泉寺は、その後二度ほど火災にあっているが、嘉永七年(1854)六月、地震で倒壊し、安政七年(1860)三月新築された。この上棟式に用いた「つち」が当時の庄屋西尾昌人家に現存している。この本堂も昭和二十九年四月に火災で焼失し、現在の建物は昭和三十三年(1958)三月に東大阪市の延命寺本堂を移築し再建したものである。等身大のご本尊はまさに当麻曼荼羅絵図に描かれた阿弥陀さまそのものである。
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里用山 長泉寺
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